ヒトとサルの細胞あわせもつ「キメラ」 倫理的な懸念も
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このような「動物性集合胚」の作製は、移植用の臓器を得ることなどを目的とし、すでにヒトとブタのキメラとして東京大学の中内先生のところでも行われていました。また、集合胚の持つ倫理的側面について、以前より文科省で議論されています。
https://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1673_01.pdf
動物性集合胚注1研究の規制が大幅に緩和についてはこちら京都大学のiPS研究所のサイトにまとまっています。
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/190408-120000.html
近い分野の研究者としては、ベルモンテ研のこれまでの研究の発展型であり、米国で行えない研究について、サルが使いやすい中国と連携するということは大いにありうる展開ですね。
「日本版AAAS」のような組織を立ち上げるのであれば、ぜひきちんと議論して欲しいトピックだと思います。
注目のコメント
哺乳類のキメラ細胞は1970年代から作られていますがヒトの細胞をサルの胚に注入した細胞を作ったのは初。研究機関の倫理委員会と外部の生命倫理学者によって徹底的に議論されたとのことですが、どういう議論がなされたのかも取り上げてほしいですね。これからも人類の研究はギリギリのところまで進んでいきますが、どこまでやってよくてどこまでダメなのか?の問いが尽きることはないので常に何のために行うのかの目的を見失わないことが大事だと思います。
ひたすらに恐ろしいと感じましたし、すごい嫌悪感がわきました。
ただ、単に感情なのでこの感情に倫理的にどうとか理屈をつけて、さも自分が正義であるかのように攻撃しないようにだけは心がけたい。一方で感情そのものを否定はされたくない。
冷静に考えると、より美味しい家畜にするための品種改良等との差がそこまであるのか?といった発想も湧いてきた。
でもやっぱり怖い
臓器移植を必要としている方から見ると全く違う気持ちなのかもしれない。必要としている方でも嫌悪感を持つ方もいるかもしれない。
悩ましい。