2021/4/3

【サイボウズ青野】取締役17人で「脱おっさん」した本当の狙い

NewsPicks 編集部 記者
「取締役は、やりたい人にやってもらう」
グループウェアシステム開発のサイボウズが、新たな経営体制に踏み切った。
株式会社において、経営に関する重要事項を決定する立場にある「取締役」。この人数上限を撤廃しただけでなく、性別や国籍、社歴や年齢も問わない完全立候補制にした。
その結果、3月28日の株主総会で、青野慶久社長を含む、立候補した17人の社員全員が取締役に承認された。
17人という多さもさることながら、女性取締役はゼロから5人に。さらに2020年4月入社の新入社員が1人と、海外在住者が2人、取締役に加わることとなった。
青野社長は、なぜこのような大胆な施策に打って出たのか。NewsPicksに本当の狙いを語った。
INDEX
  • 「取り締まるもの」がなくなってきた
  • 女性比率は「0%→29%」に
  • 事業戦略会議や本部長会が最重要
  • 理念から外れないための「憲法改正」
  • 取締役は「誰だっていい」

「取り締まるもの」がなくなってきた

──取締役上限人数の撤廃と完全立候補制の採用という方針転換をしました。その意図はどこにあるのでしょうか。