【新】音楽ビジネスの歴史に学ぶ、危機の時代の乗り越え方
- これからは「サブスク+α」が必要
- 日本は音楽ビジネスの「主役」だった
- ジョブズが恐れた「着うた」文化
- 日米の「切磋琢磨」が進化を生んだ
- 「志」なくしてクリエイティブなし
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歴史を追うと、ソフトなコンテンツである音楽は、これまでラジオ、ウォークマン、iPod、iPhoneと、それをラッピングするハードと共に成長してきたことがわかります。この道は今は更に音質を高めたものが存在するものの、もう行き着くところまで行っているようで、技術革新と言えるものは少なくなってきました。あるとするとソニーも直近で出しているサラウンド技術の進展でしょうか?
むしろ今はユーザー側の体験を変える時代になりました。所有から共有へ、その流れでSpotifyなどが台頭しました。
音楽ソフト市場は豆腐市場より、小さくなっているとのこと。CD1枚の価格の高さから、サブスクだけではこれまでの音楽市場の維持さえ難しいので、+αが必要と榎本氏も語っています。
実際、音楽市場は体験の時代に入ったことで、握手会やライブ、アパレルで稼ぐのが直近のトレンドだったと思います。もともとは音楽というコンテンツがマネタイズポイントだったので、CDを売るためのファン獲得経路がライブでした。それが音楽自体はただバラ撒かれるファン獲得経路に変わり、ライブとグッズという体験がマネタイズポイントになりました。
しかしコロナで体験を売ることが難しくなった今、音楽市場が次のマネタイズポイントを探さなくてはいけなくなりました。
これまでの音楽市場の流れを整理し、次の糸口を考えさせられる良い記事でした。後編に期待です。
著者の榎本です。久々にNewsPicksに登場することになりました。本の反響をSNSで検索してみましたが、嬉しかったのが自ら起業した方々や、社内で新しいことをやろうと日夜励んでいる方々からの絶賛が多かったことでした。執筆時、僕の想定していた読者層とNewsPicksの読者層はかなり重なっているのではと今、気づいた次第です。本書は音楽産業を題材にしつつも、そのテーマは音楽業界を超えて「一度衰退してしまった産業や国家は、復活することが可能なのか」「敗者の烙印を押された人間は、志を実現できるのか」というものになっています。そうした魂の訴えが届くようにビジネス書ではなく、ドキュメンタリー小説のスタイルを選んでいます。最後にインタビューを、非常にレベルの高い記事にまとめて下さった編集部の藤田さんに改めて御礼申し上げます。みなさま、後編もよろしくお願いいたします。
音楽で何をしたいのか、音楽をどうしたいのか、という志、大義、旗印、ビジョンが必要とのこと。全くその通りだと思います。単なるモノマネでは一時的にうまくいったとしても後がつづきません。
ビジョンがあれば、それを達成するためにどんな道具(AIやコンピュータビジョン、バーチャルアシスタントなど)を使えばいいかがわかります。道具が先に立ってしまうと、技術的には素晴らしいけれど、利用されないサービスになってしまいます。
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