2021/3/29

【鳥貴族社長】私は「チキン」で、世界で戦うと決めた

NewsPicks 記者
焼き鳥チェーンから、グローバルチキンフードカンパニーへ。
3月5日、大手焼き鳥チェーンの鳥貴族が発表した「中期経営計画の変更のお知らせ」には、ユニークな内容が記されていた。
特に目を引いたのが、10年後の目指す姿として描かれた「グローバルチキンフードカンパニー」という未来像。鳥貴族を中心とする居酒屋業態から、「チキン」を強みとしたグローバル企業になるという。
そして、その第一歩となるのが「トリキバーガー」。国産のチキンを使用したチキンバーガー専門店を、今年8月にオープンする予定だ。
トリキバーガーで、何を目指すのか。鳥貴族は、どんな企業に変身しようとしているのか。
NewsPicksは創業者の大倉忠司社長を直撃し、野望を語ってもらった。
大倉忠司(おおくら・ただし)/鳥貴族ホールディングス社長、創業者
1960年、大阪府生まれ。調理師学校卒業後、ロイヤルホテル(現在のリーガロイヤルホテル)に就職。焼鳥店での修行後の1985年に鳥貴族1号店を出店。1986年にイターナルサービスを設立し、社長に。2009年、社名を「鳥貴族」に変更。2021年、持株会社制へ移行。社名が「鳥貴族ホールディングス」に。(写真提供:鳥貴族HD)
INDEX
  • 「トリキバーガー」を柱事業に
  • 新業態「トリキバーガー」の全貌
  • 「リアル飲み」は人間の本能
  • デフレと「値上げ」の関係
  • 「ヒトリッキー」で雇用活性化
  • 「チキン」は世界で勝てる肉

「トリキバーガー」を柱事業に

──中期経営計画を変更して、新業態として2021年8月からトリキバーガーを始めることを発表しました。鳥貴族ではカバーし切れない、コロナ禍のトレンドに対応するためですか。