スエズ運河ふさぐ座礁船、移動作業進まず-物流への影響長期化も
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スエズ運河を運営しているのは、エジプト政府のスエズ運河庁ですが、ここは昨日、座礁したコンテナ船の移動がほぼ成功したような声明を出していました。
実際は、全然動いていません。きょう、スエズ運河庁は「あと何日かかるかわからない」という声明を出しました。
中東の政府の公式発表というのは、万事がこうです。最初は、限りなく楽観的な公式見解を出してきます。次の日には平気で真逆の見解を出してきたりします。中東の人間なら、政府の公式発表はまず信じません。軍事でも経済でも、感染症でも、です。
座礁の原因ですが、
①停電説
スエズ運河の通航支援業務を行う中東の企業、GACが当初主張していました。船体に原因がある、つまり、リース元である正栄汽船や製造元である今治汽船に瑕疵がある、ともとれます。この説には多くの反論が出ています。
②強風説
スエズ運河の管理運営に責任があるスエズ運河庁が主張しています。自然災害である、という主張ですが、十分な説得力はないのではないかとも見られています。
座礁の原因次第で、責任の所在が決まり、巨額の保険金が左右されます。昨日の時点では解消のめどが一定経っている状況かと思った(下記)が、昨日のトーンよりは厳しい印象。満潮ピークが28日・29日とのこと。そこでうまくいくといいが…にしても斜めに完全に閉鎖している。
復旧できればスエズ運河を通る方がはるかに早いが、一方で復旧するかというリスクがあるなかでそこが長引くほど荷物も遅延。あとは今詰まっている中で、復旧しても渋滞状態。
まだどちらにも行ける船について、海運各社、とても難しい判断なのではないだろうか?
https://newspicks.com/news/5711299「これを使って不可抗力を申請して納期延長を勝ち取ろうぜ!」と思っているエンジ会社もいるのではないかと邪推。
ヨーロッパの建設案件でスケジュールコントロールを担当している人間は胃が痛いだろうなとは思う。ご苦労様です・・・。