[1日 ロイター] - 中国の肖亜慶・工業情報化相は1日、中国産のレアアース(希土類)は悪質な競争のため低価格で売られ資源の利用効率も低いと指摘し「底辺への競争」に陥るとの認識を示した。

肖氏は記者団に「中国のレアアースはレア(希少)ではなくアース(土)の値段で売られている。競争によるもので貴重な資源が無駄になっている」と述べた。

中国の2020年のレアアース輸出は新型コロナウイルスの影響で5年ぶりの低水準となった。

肖氏は「政府は市場の秩序を維持し、緩めることができるものは緩め、制御すべきものは制御するという役割を果たすべきだ」と述べた。

一部の企業は過剰に生産することにより、環境問題を引き起こし資源利用率の低下につながっていると指摘した。その一方で業界は高水準のレアアース製品が不足しており、技術革新や発展に反していると批判した。

「日本企業から学ぶべきだ。多くの日本企業はハイエンドのレアアース製品について懸命に取り組んできた」と語った。