[アムステルダム 22日 ロイター] - オランダ運輸安全当局は、20日にマーストリヒト空港を離陸したニューヨーク行きのボーイング747─400型貨物機からエンジン部品が落下した問題を調査していると明らかにした。

事故機には、20日にエンジン故障で緊急着陸した米ユナイテッド航空のボーイング777型機と同じ、プラット&ホイットニー(P&W)製PW4000が使用されていた。

部品が落下したのは、ロングテール・アビエーション保有の貨物機。離陸直後、南部メールッセン上空で小型の金属部品などが落下し、現地の報道によると女性1人がけがをしたほか、車が損傷した。

当局は調査はまだ初期段階としている。目撃者によると事故機は片側のエンジンから火を噴いていたが、マーストリヒトから30キロ南にあるベルギーのリエージュ空港に着陸した。

欧州航空安全機関(EASA)はP&Wのエンジンについて追加情報を求め、分析を行った結果、「現段階で(米国とオランダの2件に)類似点はない」とし、双方に関連性はないとの見解を示した。

ボーイングは21日、同じエンジンを搭載する777型機の運航を停止するよう航空各社に勧告した。

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