今までなかった「ジャパニーズウイスキー」の定義、業界団体が初めて作成
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この業界団体の定義を受けてか、ニッカウヰスキーはすでに海外原酒を利用しているかどうかを製品ページに明記しています。
(例として)ブラックニッカ
https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/blacknikka/#PA48613
日本のウイスキーはもともとスコッチをお手本にしているので定義も似ていますが、違いは木樽であればよいとしたところ。スコッチはオーク樽しか駄目だったはずです。これは桜の木で作った樽など日本独特の作り方に配慮したものだと思われます。
また、これは法律ではなくあくまでもガイドラインです。本年4/1からの施行ですが3年の移行期間があります。条件を満たさないものも商品に明記すれば大丈夫です。業界団体に所属しない海外の謎ジャパニーズウイスキーはそもそもこのガイドラインには従う義理もありません。
最近ウイスキーの人気の高まりを受け、国内でも蒸留所がどんどん増えています。しかし、グレーンウイスキーを作る施設までをも持った蒸留所は少ないためジャパニーズと謳えるブレンデッドウイスキーは大手しか作りにくい事になります。残された道は価格は高くなってもシングルモルトとして売り出すか、ジャパニーズウイスキーと名乗らないか。スコットランドみたいに原酒を売買するようなことは国内ではなされていないと思います。今後、そのような動きが出るかもしれません。
一方、「それだったらグレーンウイスキーを作れる大手のメーカーが供給すべき」というご意見もでてくるところですが、それはどうなのか一概にも言えないと思います。大手からしたら自助努力でウイスキーの冬の時代から頑張っているので、いきなり「売れ」と言われても、となることでしょう。
また、注意しなくてはならないのは海外原酒を使っていると書いてあるからといって、海外原酒100%とは限らないということ。味の調整のために少しだけ使っていることだってあると思います。サントリーもニッカも海外の蒸留所を所有しているわけで、それらの原酒を使わないほうが経営としては不自然。日本のウィスキーは歴史が浅かったので、まだ基準がなかったんですよね。昨今の日本産ウィスキーの人気度からすると、この基準策定の流れは大きな一歩ですね。これで日本産ブランドの価値基準がしっかりと定まりますし、海外においての今以上のバリューアップにも繋がります。
それはいいですが、国内で販売されるウィスキーの高騰もしますので、国産ウィスキーが高くなると悲しくなりますね。これは素晴らしい事だと思います。
スコットランドで、スコッチ飲み歩き旅を
していた時に、アイラ島で宿泊しました。
その時に会った、スコッチ作りの職人達が、
日本から来たのかい?日本のウィスキーは
素晴らしいよ。でも僕たちの様に、地域で
人の交流がある、エコシステムが無い。
高いコスト体質で、よく続けられるね。
と言われていました。
これを乗り越えるには、ブランドが大切。
そして、
ブランドはストーリーが大切だと思います。
ジャパニーズウィスキーの定義は、
そのブランドに新たなストーリーを加える
様に思います。