日本の社長平均年齢 初の60歳超え 後継不在は65%
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後継不在の原因は大きく2つ。「社内登用できない」「社外登用できない」ということ。
特に「社外登用」に関しては、人材紹介業が入っていく余地はあるものの構造的な問題を抱えている。
30代40代の転職候補者の中には、スタートアップへの環境適性は無いけれど事業継承適性がある人材が一定数いるのも事実。
一方で、事業継承したい社長にとって、外部から人材を招聘して事業継続するよりもM&Aで売ってしまったほうが旨味が大きい。わざわざ紹介フィーで自分の取り分を減らしてまで自分の会社を残したいと思えるのかということ。
この構造を変えるのはなかなか難しい。先日、実証研究を査読論文として公開したのですが、それによると「取締役会に年齢が高いメンバーが多くいるほど、現金保有比率が高くなる」と言う明白な結果が出ました。どう頑健性を試しても頑健な結果。つまり、お爺さんお婆さんが取締役会にいると、ついおカネを溜め込んでしまい、ろくな投資も株主還元もできないってことです。日本の大企業が成長しないわけだ。
PwCの「CEO承継調査」によると、2018年新任CEOの中央年齢は60歳と前回の調査より1歳下がりましたが、世界平均の53歳と比べて7 歳高く、他の地域に比べて最も高くなっています。
また多くの調査項目(他企業からの招聘、外国人のCEO就任、他企業での職務経験およびCEO経験、MBA保有率、新任女性CEO)で、日本は世界で最低値となっています。
年齢が高いからどうこういうつもりはありませんが、その他の項目も踏まえると、世界で最も多様性が低いCEOで構成されている日本企業、というのはどうなんでしょうね…
★何度もご紹介していますが、PwCで実施している「CEO承継調査」(世界の上場企業における時価総額の上位2,500社を対象に、CEOの承継について19年目となる年次調査)結果より抜粋
https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/publications/2018_ceo-data-media-release-jp.pdf