2021/5/17

【柴山和久】金融危機はこの先、何度でもやってくる

WealthNavi CEO & Founder
一人ひとりに最適な資産運用を提案し、ほったらかしでも自動で運用を続けてくれるロボアドバイザー投資サービス。その国内最大手であるウェルスナビは2020年12月にロボアドバイザー投資専業として日本初となる上場を果たし、公開価格を50%以上上回る初値をつける人気となった。

2015年に同社を創業し、経営の舵取りを続ける柴山和久氏は、東大、財務省、マッキンゼーという華やかなキャリアを歩んできた。しかし、人生の価値観を大きく変える挫折や経済的困窮も経験したという。

預かり資産が4000億円に達したウェルスナビは、資産運用ビジネスを通して何を目指そうとするのか。柴山氏の「お金哲学」に迫る。(全7回)
柴山和久(しばやま・かずひさ)/ウェルスナビ CEO・創業者
1977年生まれ。東京大学法学部卒。ハーバード・ロースクール、INSEAD(MBA)修了。ニューヨーク州弁護士。2000年から9年間、日英の財務省で、予算、税制、金融、国際交渉に従事。その後マッキンゼーに移り、ウォール街に本拠を置く10兆円規模の機関投資家をサポート。2015年にウェルスナビを創業。著書に『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』がある。
INDEX
  • 金融とITの文化的な違いは根深い
  • 組織づくりに経営リソースを割く
  • 金融市場の恐怖とどう向き合うか
  • 金融危機は投資のチャンス

金融とITの文化的な違いは根深い