[東京 1日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ(FG)が1日発表した2020年4―12月期の連結純利益は前年同期比12.2%減の3544億円で、年度予想の3500億円に到達した。顧客・市場部門ともに堅調に推移した。

連結粗利益は7.0%増の1兆6195億円。連結業務純益は29.3%増の6084億円となった。海外の債券やデリバティブ、国内の為替収益が好調だった。外債の売却や経費削減の取り組みも寄与した。

与信関係費用は、前年同期比737億円増加の981億円を計上したが、年度予想(2000億円)に対する進捗率は49%と想定より低い水準にとどまった。

東京商工リサーチによると、同期間の全国企業倒産件数(負債額1000万円以上)は、前年同期比20.8%減の1751件だった。

21年3月期の連結純利益予想は、前期比21.9%減の3500億円で据え置いた。現時点で大幅に業績が下振れする要因は想定していないが、新型コロナウイルス長期化の影響などを見極める必要があることから、年度予想は変更しなかった。

IBESのコンセンサス予想では、アナリスト11人の予想平均値は3797億円となっている。

*内容を追加しました。

(新田裕貴 編集:田中志保)