デジタル教科書 紙と活字が人間形成の基本だ : 社説
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注目のコメント
時代錯誤がすごい社説。急にどうしたの?と心配になるレベル。
まず日本でこれまで学力が高かった部分は紙と活字のおかげではありません。紙とかデジタルとか関係なく、現場の教員や教委の学力向上の取り組みがあったからです。また、あくまでそれは限定的な学力の話です。
世界的に見てもICT活用率が先進国最下位という中で、この時代を生きる上で不可欠なICT活用のスキル、インターネットを活用したデジタル読解力などは、相対的に低い評価が出ており、むしろ紙と活字にこだわった問題が顕在化しています。
しばらくは紙も使えるようにした方が良いとは思いますが、それは一部の子でいいし、共用備品化するでも良いと思います。自分のパソコンからは個別にデジタル教科書が見えるわけですから。そして、それで浮いた予算を他の用途に使った方が学校は良くなると思います。闇雲に不安に思ったりこきおろしたりする必要はないと思います。「十分な検証が必要である。」はその通りで、「紙は今使われているから良いはず」ではなく、落ち着いて何がよくて何が駄目なのか検証・議論する必要があります。また、人によって合う合わない、ものによって最適・非最適があるものだと思います。
例えば、私は未だに研究ノートや議事録は紙に万年筆で書くスタイルです。単純に記憶に残る気がするし、不正がしにくいからでもあります。けれども、過去のデータを検索できないし、物理的にすべてを持ち運べないのは超絶不便だとも感じています。この主張に概ね賛成です。
デジタルツールは手段であって目的ではありません。本当に必要なのか十分に検討されているように思えず、教科書をデジタル化する目的が見えてきません。
手帳や本ですら紙派とデジタル派に分かれますし、僕の予備校でもテキストをPDFでデジタル配布すると「家庭での印刷が手間だから冊子でほしい」と言われます。デジタルが何でも優れているわけではなく、あくまでも目的に合うかどうかです。
タイトルの「紙と活字が人間形成の基本だ」には同意できませんが、このままだと教科書のデジタル化は「デジタル化の推進の為」とか「国際的に遅れを取らない為」になるように思えてしまい、とても不安です。