(ブルームバーグ): 丸紅は英国領北海の主要油ガス田の権益売却を計画しており、同地域からほぼ撤退する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

部外秘の情報だとして匿名を要請した関係者によると、丸紅は米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの協力を得て、ノンオペレーターとしての権益売却に動いている。老朽化が進む英領北海油ガス田からは他の日本企業や国際石油メジャーの数社も撤退しており、丸紅が権益を売却すれば規模がさらに大きい他の事業に注力することが可能になる。

丸紅が権益を保有するのは北海中央部の「モンアーブ」と呼ばれる区域。英石油・ガス上流事業規制機関によると、丸紅は同区域の権益の41%を持ち、レプソル・シノペック・リソーシズが残りの権益を保有するとともにオペレーターを務める。

丸紅は北海のコルンバ区域の権益も5-8%持つが、これも売却対象となっているかは不明。

ブルームバーグの取材に対し丸紅の広報担当は回答を控えた。ジェフリーズもコメントを控えた。

原題:Marubeni Is Said to Plan Sale of North Sea Oil and Gas Fields(抜粋)

(丸紅広報の回答を追記して記事を更新します)

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