(ブルームバーグ): 半導体の受託生産最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の昨年10-12月(第4四半期)の売上高は四半期ベースで過去最高となったことがブルームバーグの集計で明らかになった。米アップルの第5世代移動通信(5G)対応の新型「iPhone(アイフォーン)」への旺盛な需要を示唆している。

TSMCが8日発表した昨年12月の売上高は1174億台湾ドル(約4400億円)。先に発表された月間売上高を基にブルームバーグ・ニュースが集計したところでは、10-12月期の売上高は過去最高の3615億台湾ドルに達した。ただ、市場予想の3640億台湾ドルにはわずかに届かなかった。

同日の台北市場でTSMC株は過去最高値を更新。過去1年で70%余り上げている。

2020年通年の売上高は1兆3400億台湾ドルと、前年比で約25%増えた。TSMCは14日に10-12月期決算を発表する予定。

原題:TSMC’s Quarterly Revenue Hits Record on Strong iPhone Demand(抜粋)

©2021 Bloomberg L.P.