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2021/1/5
※前回の記事はこちら。
──平井さんは、著書の中で「図で考える力」は思考のOSのようなものであり、英語やプログラミング、MBAなどで学ぶ知識より先に身につけるべき、と述べています。
図で考える力を身につけると、学びが効率的でより深くなるからです。また、図で考える力は汎用性が高く、本当のコアスキルになります。
私が図の型を意識し始めたのは、コンサルティング会社で仕事をするようになってからですが、もともと学生時代から図で考える習慣がありました。
ものを考える際に紙やホワイトボードに図を描いていたので、周囲から「いつも図で考えていますね」と言われていました。
その習慣を、図の型がさらに強化するという好循環に人生の早い段階から入れた。それが勉強や仕事、キャリアなど人生のあらゆる場面で生きて、結果として良かったなと感じています。
──学生時代に図でどんなことを考えていたのですか。
私は香川県出身で、家はバス停まで1kmくらい歩くようなところで、本当に何もないところで育ちました。小学校の頃なんか勉強の「べ」の字もしたことがない。
でも中学校で丸坊主になるのが嫌だという理由で、親に頼んで町にある私立の中高一貫校に入れてもらったんです。そこで初めて勉強する環境に身を置きました。
しかし何をどうやればいいか分からないので、勉強の計画を立てるようになりました。中間試験や期末試験に向けて、英語に何分、数学に何分、国語に何分と時間を割り振る。自分の時間は限られているので、どう使えばアウトプットを最大化できるかを考えました。
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特集「独学2021」を5日連続で公開中。第2回は昨日に引き続き、元外資系コンサルタントで大学院教授の平井孝志さんです。
「図で考える力」は思考のOSのようなもの。英語やプログラミング、MBAなどで学ぶ知識より先に身につけるべき、と著書の中で述べている平井さん。
それなら独学の成果を上げるために、まず「図で考える力」をつけよう!ということで、概念図の基本と4つの構成図の型を教わりました。ここでいう図式化というのはロジカルに考える、ということと密接に繋がっているものです。
であるならば、論理的に(ロジカルに)考えるとはどういうことかということがクリアになっていればここでの図にする力も増すことになります。
図示する際は、分ける、基準を設ける、比べるということを意識的にも無意識てにも行っています。それらの3動詞がどのような目的を達成するためのものなのかについて考えると、より自身にとって最適な図が完成するように思います。図形思考は脳トレにとてもいいですね。複雑なものでも単純化できる。iPadのメモとペンシルで図を描こうとするのですが、まだ慣れていないせいか、思考が拡散しがち。やはりメモ帳とポールペンのほうが有効です。
プレゼン資料をみて、図解で内容がわかりやすいものは、情報整理ができている証拠。図形の質でその人の理解度や性質などがわかります。
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