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軽をどうすべきかという指摘は以前にここに書きました(サポートもお願いします)。
日本も「ポスト石油」の世界へ
https://newspicks.com/news/5436829/
既に軽自動車のラインナップの4割くらいは「ハイブリッドモデル」があるようですが、ハイブリッドの定義が曖昧です。
ハイブリッドにも色々あります。
ストロングハイブリッド(スプリット式)
いわゆるトヨタのプリウス。EV走行モードがある。
プラグインハイブリッド(PHEV)
ストロングハイブリッドで充電可能なもの
パラレルハイブリッド
モーターはエンジンの補助動力でEV走行モードはない
日産セレナ
マイルドハイブリッド
パラレル式の中でも低電圧で大容量バッテリーをもたない
オルタネータを大きくしただけのようなやつ
軽の一部等
シリーズハイブリッド
エンジンは発電のみで外部充電はしない
日産のe-Power
レンジエクステンダーEV
エンジンは発電のみで外部充電できるタイプ
シリーズハイブリッドに構造は近いが大容量バッテリーでEV寄りの設計
BMW i3、シボレー Volt(エンジン駆動もあり)
どれが1番という事もないですが、簡単なシリーズハイブリッドが潜水艦等に使われ、そこからの検討を経てトヨタのストロングハイブリッドが生まれたが、技術的に難しいのでなかなか他のメーカーはやらない。PHVはさらに設計バランスが難しい。低コストでちょい改善できるのがマイルドハイブリッド。と言う認識です。
軽のハイブリッドと呼ばれているものは、マイルドハイブリッドで、回生ブレーキがついてるだけみたいなのもありそうです。スズキの一部ハイブリッド軽は10秒EV走行ができるようですが、EV走行の時間で線引きされそうな気もします。
ただ、安い事が軽の意義とすると高額化が意味する事を考えねばなりません。
モーターで低燃費をアシストする、マイルドハイブリッド!
https://www.suzuki.co.jp/car/spacia_gear/performance_eco/
しかし、いかに低コストで石油消費を減らすかを考えれば、電動化よりも米国からバイオエタノール輸入の方がマシな気がします。
農村向けなので航続距離は120-170kmと短いですが、日本の軽自動車も同じ考えでつくれないのでしょうか。
十分すぎる大きさ、動力性能を持つ現在の軽自動車に対する税制恩典は既にかなり無理があります。
EV時代にも「地方の足」として税制恩典を残すのであれば、軽の原点に戻り、登録車とは違った企画で考え直すべきだと思います。
カネない奴はクルマ乗るなって話
そうじゃないんですよ。
クルマを移動の為にしか使わない人が、乗らなくてもいい社会を構築しないと。
今と同じ社会の中でクルマのコストを上げるだけじゃユーザーは何のメリットも享受しないんです。
ユーザー不在で語られてるのがおかしい。
つい先日も自工会の豊田章男会長が「軽自動車の電動化」にも言及していました。
【直言】その「脱ガソリン論」、本当に正しいの?
https://newspicks.com/news/5471949
排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下の軽自動車規格の中に、モーターと二次電池とエンジンが入るのか。
ピュア電気自動車だとしてモーターと大きな電池が載るのか。
安全装備を加えて価格はユーザーが納得できるものに収まるのか。
そう考えると軽自動車規格の見直し論議が本格化しそうですね。世界で闘う自動車メーカーにとって、世界で売れない軽自動車を日本が優遇し続けることは、諸刃の剣だということを自工会は説明すべきです。
軽自動車の維持費を優遇し続けることは、クルマが日常の移動手段である地方の人たちにとって、結局はクルマの選択肢を狭めていることに気がつくべきです。
日本の歪んだクルマ税制のおかげで、乗用車の4割が軽自動車というのは、「扱いやすいサイズ」以外にメリットは少ないのです。軽自動車規格を廃止してコンパクト車の維持費を下げなければなりません。
追補。
開発者曰く、軽自動車は車体が軽い分、回生で得られるエネルギーが少ないのだとか。航続距離を伸ばすのは簡単ではないようです。相当なブレイクスルーが必要ですね、今の規格のままでは。
【直言】その「脱ガソリン論」、本当に正しいの?
https://newspicks.com/news/5471949
例えばシンガポールでは車の購入に大きな税金をかけることによって車の総量を減らしています。
トヨタも必ずしも大量に車を売らないといけないモデルからは抜け、モビリティをサービスとして提供するビジネスシフトを行なっています。
本来はそう言った新しいモビリティのあり方、都市のあり方を考え、その中で特に都心においては今と同じ車が本当に必要なのか、地方でもお年寄りが皆んな自分で運転せずとも交通手段をちゃんと提供できるのではないか、そう言った既に行われている様々な活動を束ねたり、規制緩和したりすることの方が本質的な解決を生み、結果CO2削減にも繋がるかと思います。