[21日 ロイター] - ソフトバンクグループは21日、特別買収目的会社(SPAC)の新規株式公開(IPO)を米当局に申請した。5億2500万ドルを調達する計画。

SPACは買収を目的とした会社で、「ブランクチェック・カンパニー(白紙小切手企業)」とも呼ばれる。SPAC経由の上場が増加する中、ソフトバンクGもこの流れに加わった格好だ。

ソフトバンクGのSPAC「SVFインベストメント」は、ビジョン・ファンドを運営するソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズがスポンサーとなっている。

SVFは、ソフトバンクGの既存の投資先、もしくは新規の企業に投資する可能性があるとしている。

ソフトバンクGはビジョン・ファンド第2号の外部からの資金集めが不調となったことから、SPACのIPOは投資家へアピールする機会となる。

同社は「SPACは、上場準備のできた急成長を遂げるテクノロジー企業と手を組むことを可能にし、ソフトバンクGの非公開・公開企業への投資戦略の橋渡しをする」と表明した。

買収先の業種としては、人工知能(AI)やロボット工学などを可能性として挙げた。

SVFは、クラスA普通株式1株と同株式に交換可能なワラント4分の1で構成するユニットをナスダックに上場する方針。ティッカーシンボルはユニットが「SVFAU」、クラスA普通株式が「SVFA」となる見通し。

SVFによると、1ユニットの価格は10ドル。ただ、プライシングはあくまで米証券取引委員会(SEC)への申請料を算出するための試算と説明した。

IPOはシティグループ、ドイツ・バンク・セキュリティーズ、キャンターが引き受ける。

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