英コロナ変異種、欧州厳戒 仏独も入国停止や規制
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英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種について話題となっていますが、話題となる理由は変異の存在自体にあるのではありません。
新型コロナウイルスの変異自体はすでに数千単位で見つかっており、珍しい現象ではありません。モデル研究の結果から、感染伝播への影響がある変異を認めた可能性が指摘され、そこに懸念が高まっています。
ただし、これはウイルスとしては自然な経過でもあります。一般的により感染伝播のしやすいウイルスが選択的に残存していくことになるからです。
また、この変異によってワクチンの効果が途端になくなることを心配する必要はほとんどないと予想できます。ウイルスがある日を境に突然都合よくワクチンが全く効かない変異を獲得して他を淘汰するというのは、ワクチンの普及具合からも、これまでのウイルスの歴史からも考えにくいと思います。
ワクチンが普及し、世界の人が接種したとき、ウイルスにとって生存が厳しくなるため、年単位をかけて新たな複数の変異を獲得しながら、やがて現在のワクチンが無効になる時がくる可能性はあります。
しかし、その際には、我々もその時のウイルスにあったワクチンを開発できる可能性も高くなります。このような追いかけっこは、今後続いていく可能性がありますが、それは他のあらゆる感染症でも言えることで、コロナウイルスだけが特別というわけではありません。
なお、コロナウイルスの後遺症について本日記事を寄稿していますので、そちらも合わせてご覧ください。
https://newspicks.com/news/5477890英国のハンコック保健相が「制御不能」だとBBCで発言した政治的なインパクトも大きい。
変異の存在にかかわらず大陸欧州も感染を食い止めなければならない状況は同じで、少なくとも英国からの人の入国停止措置はEUレベルで広がるとみられます。ブレグジットのディールが昨日までで決まりませんでした。
今週末までに決まるかもよく分かりません。新型コロナの変異種の猛威はこのような交渉にも影響を与えています。