2020/12/21

【独占70分】三木谷浩史、「これからの楽天」のすべてを語る

NewsPicks 副編集長
2020年は、新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発)が世界の経済・社会を揺るがした。果たして、2021年、世界はコロナに〝打ち勝つ〟ことができるのか。
NewsPicksは、年末年始の特集として各界のリーダーたちに話を聞き、激動が続く世界経済をどう生き抜き、切り開いていくのか。その「決断」に迫っていく。
第1回目の今回登場するのは、日本のIT業界を代表する企業となった楽天の創業者、三木谷浩史会長兼社長だ。
2021年の日本経済で、大テーマの一つになるのは、間違いなく携帯電話料金の引き下げだろう。
2020年9月に発足した菅義偉政権にとっての一丁目一番地の政策で、2021年は、実際にどう下がっていくかを占う試金石の1年となる。
楽天は2020年4月、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの3社寡占が続いている携帯電話市場に新規参入。自社の携帯電話ネットワークをゼロから作りながら、積極的に顧客開拓を続けている。
楽天の創業者は、今何を考え、2021年をどのような戦略で戦おうとしているのか。70分に及んだNewsPicksとの独占インタビューの内容を余すことなくお届けする。
INDEX
<携帯事業>
 ☑️2年以内に700万人、いずれ2000万人
 ☑️携帯のビジネスモデルは「シンプル」
 ☑️2021年夏、全国網「ほぼ完成する」
 ☑️「メイン端末で使えます」
 ☑️プラチナバンドは「公平に分配を」
 ☑️投資総額が8000億円でも「お得」

<西友出資>
☑️西友へ20%出資した「本当の狙い」
☑️決済は「他社にもオープンに」

<楽天経済圏のこれから>
☑️「会員サービス」としての楽天
☑️創業24年目の新事業、その「秘訣」

2年以内に700万人、いずれ2000万人

──2020年4月、楽天モバイルが本格的にサービスを開始して、加入者数は、最新の公表データ(11月時点)で160万人にまで伸びています。
三木谷 加入する人は日々増えていて、1日6000〜7000件、日によっては1万件を超える日もあります。