2020/11/27

【激戦】セールスフォースがSlackを買収して「変わること」

NewsPicks 金融ジャーナリスト
アメリカのIT業界でまた大規模な再編が起こりそうだ。
リモートワークが増えていくなかで普及が加速したビジネスチャットツールに大型再編が浮上した。
チャットツール「Slack」を手がける米スラック・テクノロジーズに対して、CRM(顧客管理)ソフト大手の米セールスフォース・ドットコムが買収を持ちかけている、と米紙ウォールストリート・ジャーナルが11月25日に報道した。
スラックの株価は、昨年6月の上場以来、低迷を続けていたが、この報道を受けて同日に37%も上昇。時価総額も232億ドル(約2兆4000億円)に増加した。
セールスフォースによるスラックへの買収提案を皮切りに、SaaS領域において「エグジット(資金回収)や成長を目指したM&Aが活発化する」とグロースキャピタル「シニフィアン」の村上誠典共同代表は予想する。
この再編話が持ち上がってきた背景にある、セールスフォースやスラックを含むソフトウェア業界に起きているトレンドの変化を紹介する。
INDEX
☑️時価総額でオラクルやIBMを引き離す
☑️Teamsに差をつけられたSlack
☑️スラック買収は「過去最大のM&A」
☑️セールスフォースとMSの「因縁」

時価総額でオラクルやIBM引き離す