病床使用率、39都道府県で悪化 重症患者も13都道府県で増加
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感染症制御か、経済か、どちらも命に関わることだ!と聞くようになり久しいですが、まさにジレンマの病院経営も気になります。
実際の医療機関の事情はどうか。COVID-19患者の受け入れには通常よりも多くの医療資源が必要になります。
感染症の治療は急性期病院に限られますが、一般にはそうした病院の目標病床稼働率は90%、85%を下回ると黒字化は困難です。
例えば、600床程度のとある病院ではICUにCOVID-19患者が入室すると両サイドを空床にしたり、40床ほどある病棟を閉鎖して数名のCOVID-19患者と数名の疑い患者を入院するために使っていたりします。感染患者受け入れをするだけですぐに病床稼働率は90%を割ります。
COVID-19患者の増加に伴い病床数を増やすといった対応をしてはいると思いますが、それも大きく増やせるものではないので限界がきます。
また、重症患者の受け入れも日本にある人工呼吸器の台数やECMOの台数分をフルに使えることはないでしょう。
院内クラスタが生じて一時病院が閉鎖となることもあります。
当然ながらCOVID-19以外の疾病の診療にも大きく影響します。
第二波まで大丈夫だったから、日本は大丈夫だろう、高齢者が亡くなる病気の心配より経済の維持だろう、、、と。そんな簡単な話ではなさそうです。
感染症制御と経済と、皆様の日常を維持することの大切さと、いずれも大切です。
ですが、制限解除の方針の中で第三波となってきていますので、全く同じ制限の繰り返しをしなくても良いのかもしれませんが、マスクや換気、三密を避けるといったことにもう一度改めて気を配っていく必要があるのだと思います。病床の空きがあるかばかりに気を取られているようだが、医師、看護師の数は突然増やすことはできないことへの対策も政府は考えたほうが良い。
病院がクラスター化したりして他の病院が患者を受け入れていくスパイラルになると医療崩壊する。既にそれが始まりつつあると考えていたほうが良い。コロナ患者の方を積極受け入れることで病院経営にも影響するならば、積極受け入れする場合は国から何かしらのインセンティブをつけるなどは手段としてありうるのかなと思ったのですが、コロナだけに対して?という声も出てくるでしょうし、政策運営者にはハードルが高いのでしょう。。
命と経済でなく、命と命という声も聞きますし、意思決定が更に複雑になることで、意思決定速度に影響が出そうです。。