[フランクフルト 27日 ロイター] - ユーロ圏の金融機関が第3・四半期に与信基準を厳格化したことが、欧州中央銀行(ECB)の調査でわかった。年内はその方針が継続する見通し。

調査によると、金融機関は、企業・個人への融資承認にかかる基準を厳格化したほか、融資条件も引き締めた。第4・四半期には一段の厳格化を予想しているという。

その理由として、リスク認識が高まっていることと、リスク許容度の低下を挙げた。リスクの一部は、春には政府保証などの公的支援で抑制されていた。

ECBは声明で「第4・四半期には、金融機関は企業向けの与信基準タイト化を継続するとみられる。景気回復への懸念や、財政支援策の長期化に伴う不透明感が背景にある」とした。