欧州の金融機関、第3四半期に与信基準を厳格化=ECB調査
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ユーロ圏の銀行は企業の資金需要の急増に対応し、貸出を伸ばしてきた訳ですが、今後の持続性に疑問を示す内容です。昨日、ロイターから配信していただいた拙稿で取り上げた日本の状況と似ています。
銀行としては、大企業による予備的な資金の積み増しへの対応が一巡すれば、そこから先は信用リスクに慎重化せざるを得ず、記事が指摘するように域内国政府が導入している債務保証制度が徐々に終了していくのであれば、尚更にそうなります。
この問題には構造的な対応が必要ですが、とりあえずは今回のECB理事会で、TLTRO IIIの効果への影響も含めて、どのような議論になるかが注目されます。