[24日 ロイター] - ロイターの集計によると、アジアで新型コロナウイルスの感染者が24日に1000万人を超えた。感染が収まった地域がある一方、インドで感染拡大が続き、地域全体の総数を押し上げている。

アジアの感染者は世界全体の約4分の1を占め、中南米に次ぐ多さとなった。死者数は16万3000人超で世界全体の約14%。

ロイターの集計は各国の公式統計に基づいているが、検査不足や過少報告などを考えると、実際の数字はさらに大きい可能性がある。

ただ、全般に過去数週間で状況は改善しており、欧州や北米とは対照的に1日当たりの感染者数は減少傾向にある。

内訳をみると、インドを含む南アジアの感染が最も多く、感染者は世界全体の21%近く、死者は12%を占めている。一方で中国とニュージーランドは感染が収まり、日本は感染拡大のペースが加速していない。

減少傾向にあるものの、インドの感染者数は米国に次いで世界2位で1日当たりの感染者数は5万7000人超。ロイターの分析によると、週平均で人口1万人当たりの新規感染者数は58人となっている。

死者数は1日当たり平均764人で世界最多。世界の死者の13人に1人はインドの死者ということになる。