女性が知らない真実、なぜ男性用T字カミソリはブルーばかりなのか
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カミソリだけでなく、衛生用品全般にクリーンや優しいイメージがあるブルーが基調になっているものは多いですよね。
一方、ビール缶のデザインに目を向けるとご法度だとされていた青色の金麦が大ヒット。それを横目で見ていた各社が様々な色をだしてこれまた想定外の(失礼)ヒット。色やデザインに関することってつくづく複雑だけど面白いなぁ、と思います。
で、手前味噌ですがKIRINさんとビール缶のデザインの印象予測を、PLUGさんと商品パッケージデザインの印象予測をご一緒させていただいていました。どちらも人にアンケートを取ったときと同程度の性能が実現でき、ご満足いただけたと思っています。ビール缶1つとってみても面白くて、金色の細い帯を入れるかどうかで高級感とかがガラリと変わります。
[1] 篠原裕之, 石黒達治, 中村遵介, 山崎俊彦, “畳み込みニューラルネットワークを用いたビール缶パッケージの好感度予測及び要因の可視化,” 2019年度人工知能学会全国大会(第33回), 3N4-J-10-02, 2019.
[2] 夏博恵, 坂元英樹, 汪雪テイ, 山崎俊彦, “深層学習を用いたパッケージデザインの好意度予測,” 人工知能学会全国大会 (JSAI2020), 1M3-GS-13-02, 2020.商品ごとの色はなんとなく経験則で決まります。レモンティーは黄色、ストレートティーは赤、ダージリンは紫と言った基本の決まりがあり、そこからずらしていくわけです。
さて、ジレットが暖色系を使うのは、理由があるんです。潰れかけたジレットが立ち直った時にタブーとされた赤い商品を出して「赤い奴」というような広告でバカ売れして復活した歴史を持っているからですね。
その当時のCEOだったジム・キルトさんからお話しを直接伺ったのでよく覚えています。色や置き方、売り場で同イメージを訴求していくかは消費者の潜在イメージに訴えかける大切な要素。
経験とリンクして商品のイメージを膨らませます。
食品はブルーがあまり好まれない(自然の食品に青々とした色が少ない=人口的)アンチエイジングの化粧品は赤が好まれる(ふっくら、濃厚)美白は白いパッケージが多い(言わずもがなですね)
なんていうのも。 感性って大事なんですよね。
ちなみに弊社のアンチエイジングブランドは漆黒の容器なのですがゴールドから変えた際にはちょっと物議をかもしたなあ、と記憶が蘇りました。