「名門校の教育は意味がない」多くの日本人が知らない「残酷な現実」
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興味深い投稿ですが、アメリカは偏差値で学校の良し悪しが決まるわけでは無いので、そもそも名門校の定義がどうなのかという疑問があります(原著の論文を読めばわかるのだと思いますが)。また数学といった教科の学力以外の部分が伝統校や名門校は充実していることが多いので単純に比較して学力に関してのコスト効率や良し悪しと杓子定規に判断するのは乱暴なのではと思います。
保護者が特定の学校に子どもを入れたがる理由はアカデミックな面だけではなく、宗教、安全面、スポーツなど様々な要因があり、一定地域で名門校と言われる学校の中でも教育的アプローチは学校によりかなり異なります。周りにも"名門校"に通わせているご両親と公立に通わせているご両親いますが、家庭のサポート次第ではどの様な学校でも学力を高めることができるというのは、インターネット時代にはその通りだと思いますが、それだけに、学びの場を選ぶ尺度というのは多様化しているともいえます。教育効果の高い学校という研究を思い出しました。
社会経済的背景から推計される学力を大きく上回る30校が抽出されたというものです。それらの学校の取組を見てみると,
①調べたことや考えたことを分かりやすく文章に書かせる
②授業の最後に学習したことを振り返る活動を計画的に入れる
③家庭学習の課題の与え方について教職員で共通理解を図った
④学力状況調査の学校全体での活用
⑤1学級を2つ以上の集団に分ける習熟度別の少人数授業の実施
⑥地域人材を外部講師として招聘するなど,学校外リソースの活用
⑦教員が研修に参加し,その成果を教育活動に積極的に反映させている
これらの取組をよく行っていたことが分かりました。
(H26年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」お茶の水女子大学)