2020/10/17
【ドワンゴ川上】生徒数日本一。N高が「第2のN高」を作る理由
「N高」の快進撃が続いている。
角川ドワンゴ学園N高等学校(N高)は「ネットの学校」として2016年に開校して以降、生徒数は加速度的に増え続け、今年10月現在で1万5000人の大台を突破した。
日常のコミュニケーションはオンラインチャットツール「Slack」で行い、プログラミング教育や名門大学受験コース、株式投資からイカ漁船釣りまで幅広い体験の場を提供するなど、これまでの教育の常識にとらわれない施策を次々と打ってきた。
また、デンマークの教育支援団体「T4」が開催する「WORLD EDUCATION WEEK(世界教育週間)」において、「Global Showcase School(世界の100校)」にも選出されるなど、世界的に注目を浴びている。
そんなN高が10月15日、茨城県つくば市に2つ目の学校「S高」を開校すると発表した。
今後の生徒数増加によるN高本校(沖縄県うるま市)の負担軽減を見越して、都心に近く、大学や産業機関が集積するつくば市に新たな拠点を構えた形となる。
「産業都市」つくばでさらなるICT(情報通信技術)教育を推進していくが、中でも目玉となる施策が、来年4月からスタートする世界初の「VR(仮想空間)授業」だ。
VRシステムを開発するバーチャルキャスト社とドワンゴがタッグを組み、VR学習プラットフォームを開発した。仕掛け人は、10月1日付でバーチャルキャスト社の取締役会長に就任したドワンゴ顧問の川上量生氏だ。
日本最大の学校で仕掛ける「VR教育」の全貌とは。川上氏にたっぷり語ってもらった。
VR教材に「賭けてきた」
──「S高」立ち上げの発表に先駆けて、バーチャルキャスト社の会長に就任されました。今回設立する「S高」、そして生徒数が1万5000人を超える「N高」のVRを駆使した教材も、川上さん自ら指揮して作っているそうですね。
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Editor's Choice
この連載について
ネットの学校「N高」を運営する角川ドワンゴ学園が、第二のN高となる「S高」を茨城県つくば市に開校すると発表した。オンライン教育を主体に今や生徒数約1万5000人を誇るまでに成長した同校は、教育の新たなモデルケースとなっている。果たしてN高はどこまで大きくなるのか。キーマン2人がN高で見据える教育の未来を語る。
カドカワ株式会社(英語: KADOKAWA DWANGO CORPORATION)は、2014年10月1日に設立された日本の持株会社、出版社。ドワンゴとKADOKAWAを傘下に持つ。2015年10月1日より、KADOKAWA・DWANGOより社名を変更。 ウィキペディア
時価総額
3,400 億円
業績
