ANAに官民5行4千億円融資へ 低迷長期化、財務基盤強化
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給与カットや厚生年金の負担率増の話が出た翌日にこのニュースです。まずは身を切って合理化を進めていることをアピールしてから、なんとか資金調達にメドをつけたというニュースを流すことで、ただのToo big to failだという批判をできる限り抑えたいような意図があるように思われます。
仮にこの4000億円を、他の有利子負債の返済(いわゆる借り換え)に使わないのであれば、四半期ベースでおよそ1000億円の赤字ですのでざっくり1年分となる計算です。国内線は多少なりとも戻ってきていますが、片道10万円という運賃をとるわけにもいかず、効果は限定的です。国際線の復活が業績回復には欠かせない状況ですが、このあたりの進捗が求められているのはどの航空会社でも変わりません。単に外からの支援が必要になる時期が早いか遅いかの問題でしかありません。劣後ローンは、一定の条件の下で返済を柔軟に行うことが出来る「資本性融資」の一つで、東日本大震災の被災企業の再生にも使われた手法。実質的に資本に近い性質を持つのが特徴。手元の流動性を補強しながら自己資本比率を上げることが出来る。ANAには、ぜひ頑張って苦境を乗り切ってほしい。