2020/10/14

【独占】次世代ツールの本命、Notionの全野望

NewsPicks NY支局長
待望の新世代のツールがやってきた。
Evernoteのようなノート管理に、Dropboxのようなストレージ、Google Suiteのような仕事管理の機能を備えながら、直感的でかつクールなデザインで使いこなせる。
米国発の情報管理ツール「Notion」である。
2013年創業、ノーコードツールの一つとして生まれたNotionは、2015年には一度すべてをゼロに戻って、京都で「第2創業」。そこから新たにデータベースの機能を携えてから、世界中で爆発的な人気を博し、日本でもコアなファンを生み出している。
もう一つ、この企業が面白いのは、その独自の哲学と美学だ。
世界で400万人以上のユーザーを抱えるにもかかわらず、社員は70人程度。しかも早々と黒字化を達成し、VCからの資金調達をかたくなに拒んでいたかと思えば、コロナが猛威を振るった今年4月にいきなり8000万ドル(約88億円)の資金調達を発表し、瞬時にユニコーンの仲間入りを果たした。
そして今は、長年世界に君臨してきたエクセルやワードなど『オフィス』の次を担う。
NewsPicksは、そう話すNotionの創業者であるIvan Zhao(アイヴァン・ザオ)氏に直撃。この新世代ツールの本当の強みと、その野望のすべてを聞いた。

ポスト「オフィス」の本命

──Notionはあらゆる仕事の生産性を高めるツールですが、アイヴァンさんはどういうサービスだと定義されていますか。
Notionを知らない人のために一番簡単に説明する場合、Notionは「コレクション」だということだといっています。
複数のツールを「統合」したコレクションなのですが、個人的なメモを取ることや、チームのためのドキュメント化、エンジニアのプロジェクト管理などができます。
通常、これらの仕事をするために3つの異なるツールを使用しなければなりません。Notionは、それらすべてを1つの場所でできるということです。これがNotionを理解するための1つの方法です。