[北京 9日 ロイター] - 中国外務省は9日、新型コロナウイルスワクチン共同購入・配分の国際枠組み「COVAX」に正式に参加したと発表した。同枠組みの参加国としては経済規模が最大の国となる。

同省は拠出額の詳細には言及しなかった。中国の習近平国家主席は5月、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)への対応を支援するため、今後2年間に20億ドルを拠出すると表明している。

同省の華春瑩報道官は声明で「われわれは特に途上国へのワクチンの公平な配分を確実にするため、この具体的な措置を取った。有能な国々がさらに参加し、COVAXを支援することを期待する」とした。

また、中国は新型コロナワクチンの生産能力を十分備えており、準備が整った際には途上国への供給を優先して行うと述べた。

COVAXは世界保健機関(WHO)が主導する枠組みで、2021年末までに少なくとも20億回分のワクチンの提供を目指している。

WHOは枠組みへの中国の参加に向けて同国と協議を行っていることを明らかにしていた。ロシアと米国はCOVAXに参加していない。

*内容を追加しました。