米国務長官、予定通り訪日へ=アジア歴訪日程短縮
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新政権がスタートした日本には行く意味が、韓国とモンゴルよりもある。韓国について米国は在韓米軍の費用をより負担するよう求めている状況。韓国に行かないことについて、溜飲を下げる向きもありますが、在韓米軍の日本にとっての意味を考えると米韓の国防関係は、日本の防衛政策にも影響します。万が一、在韓米軍が引き上げることになると、日本の米軍基地の対応範囲が広くなり(つまり、北朝鮮対策のウエイトが高まる)、日本の負担も大きくなる可能性があります。溜飲を下げるどころではなくマイナスです。また、そもそも、米韓同盟と日米同盟は、その目的とするところが異なります。
今回については、米国側がトランプ大統領のコロナ陽性という特殊な状況にあり、かつ大統領選挙目前というなか、最小限の選択をするのであれば、日本をひいき目にみる、みない関係なく、合理的に日本を訪問することなります。在日米軍の対応範囲の広さ、そして、新政権の発足です。韓国とモンゴルについては、そうした変化がありませんので、ひとまず見送るという、優先度が下がるのも合理的な判断です。
そもそも、このタイミングで対面で会うべきかという論点は別として。また、おそらく、日本の新政権について、政務レベルだけでなく、民間有識者なども含めて肌感で知っておきたいというのもあるかもしれません。米国の日本重視の姿勢が明らかになったのは喜ばしい。
今回のような事態が起きて国務長官が外遊を短縮化しなければならなくなったとき、訪問国の優先順位が明らかになる。
菅義偉首相にとっても、首相として対面では初めての外国デビューになる。悪くない滑り出しだと思う。