2020/11/29

【BCGDV 平井】三菱商事、BCG、ディズニー…7社で教わったこと

フリーランスエディター・ライター(Editor,Journalist)
2016年春にBCG Digital Ventures(BCGDV)東京センターの創設をリードし、開設後は同センターのジャパンヘッドに就任した平井陽一朗氏。

20代の頃にコンサルタントとしての腕を磨いたボストン コンサルティング グループ(BCG)へ出戻り、デジタル領域における事業開発で世界に挑む。

7つもの職場を経験してきた平井氏は、「生まれながらにして、飽きっぽい。常に新しいことに没頭したい」と語る。タフなキャリアを切り開いた仕事の哲学とは。(全7回)
平井陽一朗(ひらい・よういちろう)/BCG Digital Ventures マネージング・ディレクター&パートナー ジャパンヘッド

1974年東京生まれ。米国の公立高校を卒業後、東京大学経済学部卒業。三菱商事を経て、BCGに入社。その後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、オリコン副社長兼COO、ザッパラス社長兼CEOを経て、BCGに再入社。同社パートナー&マネージング・ディレクターを経て、BCGデジタルベンチャーズ(BCGDV)東京拠点を立ち上げ、現在はBCGDVマネージング・ディレクター&パートナー ジャパンヘッドとして同拠点を率いる。デジタル領域における企業・事業戦略や事業開発などを中心に数多くのプロジェクト、事業立ち上げを手掛ける。

一つの場所にとどまれない

4年と半年ほど前、ボストン コンサルティング グループ(BCG)が立ち上げたBCG Digital Ventures(BCGDV)のジャパンヘッドという役職に就きました。
BCGDVは、デジタル領域における大企業の事業開発の全プロセスをワンストップで支援する、いわば「デジタル商社」のようなもの。ゼロイチの戦略立案から、サービス設計、アジャイル開発、グロースハック、投資まで、変幻自在に役割を変えてなんでもやる。
飽きっぽくて、常に仕事に変化を求める僕には、ぴったりの現場です。
そう、僕は一つの場所で同じことをやり続けるのが大の苦手で、変化に富むキャリアを積んできました。
新卒で入社したのが三菱商事でしたが、2年で辞めてBCGに。続けて、ウォルト・ディズニー・ジャパン、オリコン、ザッパラスと転じて、8年前にBCGに再入社。
(写真:大隅智洋)
自分でも想定外だった出戻りの経緯については、後ほどじっくりお話しするとして、我ながら落ち着かないヤツだなぁと呆れてしまいます。その間に、挫折も味わい、無職の期間も経験しました。