仏で風力発電利用の水素工場建設へ 二酸化炭素を排出せず製造
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フランスは2018年6月に発表された水素普及計画にて、経済合理的なCO2フリーの水素利用を推進すること、このために再エネを活用することを方針づけていました。石炭火力発電所を2022年までに閉鎖、原子力発電比率を2035年までに50%に引き下げを目標としていることも背景にあります。地方自治体と企業が共同で取り組み水素ステーションの整備拡充などをスピーディーに行なっていることが特徴的です。
1日に最大1トンの水素を製造とのこと、工業用だけでも年間90万トンといわれる同国の水素需要と比較すると小規模のように見受けられますが、まずは実証的スタートですね。
参考: 福島水素エネルギー研究フィールド(年間約200トンの水素を製造 )20MWの太陽光発電の電力を活用。水素製造量を調節することにより、電力系統の需給バランス調整を行う。https://www.jaif.or.jp/200309-1あくまでも実証実験的なプロジェクトですが、類似のプロジェクトは今後欧州でも増えます。
再エネ発電ー>水素化ー>工場、FCV、暖房、(タービン再発電)での使用。
再エネ由来のグリーン水素ベースでのエコシステムの実証実験はドイツがEUの6割程度予定していて、既にマインツ市では(完全グリーンでは無いが)稼働中。
ドイツの研究所の試算では、中東やオーストラリアなど、風況と日照が優位な場所で大量生産すれば、石化燃料並みのコストも可能。
水素の定着は10年以上かかるでしょうが、先ずは第一歩が重要です。似たようなな水素系プロジェクトの一覧が、公表/非公表ベースで500件ほど一覧表になってますよ
https://www.iea.org/reports/hydrogen-projects-database
3年前に北海道でNEDO実証してましたが事故っちゃいましたね。
NEDOの実証試験設備で水素爆発、配管凍結で想定外の酸素混入2018.05.31
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00016/00003/
結局、電気は電気のまま売った方が高く売れるので、安く済ませようと思うと余剰電力となり、たまにしか発生しないので、電解装置の稼働率が落ちてしまい、そのトレードオフになる。
もう一つは輸送の問題で、風力発電は需要地から遠いことが多い。そうなると、風力発電の近くで水素生産すれば、水素運搬が問題となる。欧州のように天然ガスパイプラインへの水素混合許容度がある程度あれば、パイプラインが近くにあれば幾分かは混ぜられる。日本ではガス機器が対応していないので、すぐには混ぜられない。
一方、需要地近くで電解すると、やはり電力は電力で売った方がよいということになりがち。
風力-水素の難しさは、この二つのトレードオフ問題にあります。
結局、皆さんコメントされている様に、原発+水素がマシな回答になりますが、、、それなら原発の電力ではなく、熱をそのまま使って水性ガス反応して水素製造したほうが、、、