[14日 ロイター] - 今月23日にニューヨーク市場への直接上場を控える米データ解析会社パランティール・テクノロジーズの企業価値が約250億ドル程度と評価される可能性があることが、規制当局への提出資料で明らかになった。

同社株は8月1日から9月1日までの期間に、非公開市場で1株4.17─11.50ドルで取引された。ストックオプションの未確定部分や譲渡制限付き株式を含む完全希薄化ベースの株数は約21億7000万株。

同社は2003年に資産家のピーター・ティール氏などが創業、米中央情報局(CIA)を含む政府機関向けに秘密の業務を扱っている。年内の注目度が最も高い上場案件の1つで、企業価値に加え、投資家が同社を成長力が高いソフトウエア会社と見なすか、華かやさで劣るコンサル会社と考えるかについて憶測が飛び交っている。

2015年に行われた直近の資金調達ラウンドでは企業価値の評価額は約200億ドルに上った。ロイターは昨年9月、パランティールが私募による資金調達交渉で260億ドルの評価を求めていたと報じた。

開示資料によると、パランティールは株式上場に向けて約2億5710万株を登録。前回に開示した際の2億4420万株から増えた。

同社株はニューヨーク証券取引所で9月23日に取引を開始する。直接上場では既存株主が持ち株を上場するため、新規の資金調達は伴わない。