【実践】意思決定は「6つのステップ」で上達できる
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合理的な意思決定の6つのステップ
①問題を定義する
②判断基準を定める
③判断基準を検討する
④代替案をつくる
⑤基準に照らして代替案の点数をつける
⑥最適の決定を算出する
システム開発で、アーキテクチャー上の重要な意思決定をするとき、ほぼこのフォーマットで文書化するのが、IBMでのお作法でした。文書化することで客観視できるし、なぜそのアーキテクチャーを選択したか後から振り返ることも可能。
事業開発でも、顧客ターゲットの選択や価格設定などの重要な意思決定をするとき、このステップを踏んでおくと、チーム内の合意形成を進めやすいですね。
ただ、全ての意思決定でこのステップを踏んでると、スピードが落ちてしまい、大企業病になってしまう。
ステップ0として、「意思決定の重要性を判定し、合理的な意思決定のステップを踏むべきものを選別する」が必要ですね。フレームワークは抜け・ダブりがなくなるので(MECE)とても有効ですが、フレームワークが答えを出してくれるわけではありません。指摘されているように、「何かおかしい」と思ったら、やはり何かおかしいので、専門家が言っているんだから、と自分を納得させると失敗します。
『Art of Choosing (日本名は何と「選択の科学」)』でシーナ・アイエンガー教授は「理由をつけようとすると失敗する」ことを指摘しています。アカウンタビリティーは大切ですが、私たちは往々にして「本当にいいと思う選択肢」ではなく「説明しやすい選択肢」を無意識のうちに選んでしまうことがあるのです。愚者は経験から学び
賢者は歴史から学ぶ。
近代までは賢者がリーダー。
歴史から導き出された方程式を解くのが仕事だった。
現代は勇者がリーダー。
不確実な未来に対して決断を下すのが仕事。
問題定義を、仮説を、方法を、進退を、毎日決断する。