【成長戦略】7年8カ月でできたこと、できなかったこと

米欧とも日本の金融緩和を参考にしているとなってますが、逆だと思います。
というのも、黒田総裁就任以降の大胆な量的緩和政策はリーマン後に米欧とも既にやってましたし、マイナス金利も欧州が先にやってました。

経済協定の自由化では、5年ほど前までは、日本は韓国やシンガポールのような国々に対して周回遅れ(しかも2周以上)と揶揄されること声も聞かれました。
それが今や、米国などが保護主義へと逆噴射したこともあり、日本はいつの間にか経済主要国の中で通商政策の一画を担うとも言われるようになりました。
特にここ数年、日本は政策方針が大きく振れることがないので、頼りにされているとも。

企業取材をしている身としては、コーポレートガバナンスを含め、企業の稼ぐ力を高める取り組みによって、将来性のない事業でも手をなかなか付けない日本企業の経営スタンスが大きく変わったと認識しています。

コロナ禍でよく言われることは、これまでの流れが変わったのではなく、流れの速さが加速したということです。
もろもろの政策が道半ばであっても、働き方改革を含めて、日本が変わるための基礎ができたのではないかと思います。

>安倍政権の経済外交については、国際的な評価は高いと思いますよ。

安倍政権の経済外交については、国内の評価は決して高いとは言えないんですよ。

この差は何なんでしょうね。特に厳しい新聞社2社のプロピッカーの方々にご意見を伺いたいです。

3の矢は政策ではどうにもならない。企業の自助努力で破壊的革新が必要とのこと。その通りですね。

マクロの分野ではいろいろ語り、成績の高さを強調した。
ミクロのところでは、例えば一般市民の所得、企業の投資などについてはあまり触れていない。

＞安倍政権の経済外交については、国際的な評価は高いと思いますよ。

私もそう思います。これは長期政権だったから、ということも大きかったと思います。外交に限らず、交渉事は相手がころころ変わるとやりにくいでしょう。

ただ、ＴＰＰについて言えば最初に言い出したのは大畠さんだったし、総理として参加が必要だと言ったのは菅さんだったわけなので、ここは霞が関が継続的に頑張った、ということなのかとも思いますが。

日米貿易協定は、Ogawaさんのコメントに同感。

外交の評価が高い最大の要因は日米集団的自衛権の合法化でしょうね。ただ、本当の評価は、自衛隊が米軍と一緒に戦争する時に明らかになります。今は保留条件向き、ぐらいでいいんじゃないでしょうか。

ふむふむ