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これは極軌道衛星といって、高度およそ800kmのところを飛んでいる衛星から撮影したものです。ひまわりなどの静止衛星は高度30000kmのところにいますので、ひまわりに比べどれだけ有利な条件で観測しているかがよく分かると思います。
ただし、静止衛星ではないので同じ地域の上空は24時間で2回しか撮影できません。これでは気象衛星としては使い物にならないので、遠くても静止衛星から気象解析に利用していることが大半です(極軌道衛星を気象観測に利用しようという研究もあり、たとえば洋上で発生しかかっている台風の風速を判定するのに使っている場面もあります)。

台風の目は、専門的には台風の「眼」と言います。簡単に言えば遠心力で生まれている隙間です。台風として発達すると、積乱雲が強く立ち上がってますます風速が大きくなります。すると遠心力が大きくなるために台風の周辺から湿った空気が中心までは到達できなくなってしまい、到達できるぎりぎりのところに発達した積乱雲が並び、これが「眼の壁雲」と呼ばれます。
台風の眼の上空部分では下降気流になっているので晴れているのですが、地上付近には引き続き湿った空気が残っており、この写真でも見えるようにモコモコとした雲が中で渦巻いています。眼に入っても意外とすっきり晴れないのはこのためです。
あー! 禍々しい目ヂカラ! 発達の度合いがよくわかります。ちなみに目に雲がないのは、目の部分は下降流になってるからです。上昇流で雲ができ、下降流で雲が消えます。しかし、私はたまたま台風の目の中に入ったことがあるのですが、ぽっかりと晴れ間がのぞく感じではなく、曇り空でしたね。
なぜ目には雲がないのでしょうか.

【追記】なるほど.周囲から湿度の高い空気が,地球の自転によるコリオリ力で回転しながら中心に向かって吹き込んでくる.中心に向かうにつれて回転角速度が大きくなり,湿気を帯びた空気の遠心力が大きくなる.そして向心力,コリオリ力,遠心力が釣り合ったところで,これより中心に空気は進めなくなり,上昇して雲の壁を作る.
違うかな?

次の疑問は,台風は温暖な海水上に発生するという.温暖な海水は広がりを持っているのに,なぜ中心を持った台風が生まれるのでしょうか?
欧州連合(EU)の地球観測プログラム「コペルニクス」が台風10号の衛星画像を公表しているとのこと。くっきりしていますね。
コペルニクスのHPはこちら
https://www.copernicus.eu/en/media/image-day-gallery/eye-typhoon-haishen
台風の目をこんなにはっきりと見たのは初めてです。僅かに残った雲が周りの気流に引きずられて多少渦巻いてるような様子が見えますね。
他の衛生写真でもぽっかりと空いた大きな空洞を見ましたが、何というか人類が抗いようのない力を感じ、恐ろしくも興味深い思いです。

悠長なことを言ってる場合でもないのですが、とにかく被害が大きくならないことを祈っています。
ハッキリくっきり撮れるんですね。
でも怖いですね。被害が出ないことを祈ります。