[ワシントン 2日 ロイター] - 米議会予算局(CBO)は2日、2020会計年度(今年9月末まで)の連邦予算の赤字は3兆3000億ドルになるとし、4月24日に示した暫定値の3兆7000億ドルから下方修正した。対国内総生産(GDP)比率は16%になる。

赤字が実際にこの額になれば、2019年度の3倍以上、赤字の対GDP比率は1945年以降で最悪となる。

CBOは10月1日始まる21会計年度については、連邦予算の赤字は1兆8000億ドルに縮小するとの見方を示した。ただ、向こう10年間の累積赤字は13兆ドルに達するとの見通しを示した。

米議会はこれまでに約3兆ドルの新型コロナウイルス対応策を可決。赤字の押し上げ要因となっているが、CBOの試算には今後策定される可能性のある新型ウイルス対策は勘案されていない。