バフェット氏が日本の商社好む理由、1977年株主宛て書簡にヒントあり
コメント
注目のコメント
総合商社は、割安株高配当である、最近の新卒採用の一番人気である、等の点では、確かにバークシャーの40年前の基準に合致しているとは思います。しかし、極めて一般的なクライテリアであり、なぜ今まとめて日本の商社買いなのか、という点には応えていない気がします。
やはり、異例の購入宣言(しかも今後の買い増し可能性にも言及) をプレスリリースの形で行ったことや、リリース本文最後の「将来的な相互利益に期待する」というところの意味が気になります。
いずれにせよ、この流動性相場で集まりまくっているマネーを、この巨艦ファンドがどこに持っていくのか、次の一手を占う上でも非常に興味深い動きだと思います。77年書簡の4つの判断基準から考察、概ね整合性が確保されているとの評価。
①理解できる事業:BHの知見(エネルギー・資源)との整合性あり。
②良好な長期見通し:事業の柱の部分として資産・商品価格の回復、成長分野として宇宙、IT、ヘルスケア事業。
③誠実で有能な人々:人気就職先ランキング上位。
(この点は脆弱な理由付けに感じるが・・・)
④魅力的価格:PBR(住商0.6x、伊藤忠1.2x)は日経平均PBR1.8xより割安。
(PBRの単純比較でバリュエーションを判断するのはどうかと思う)英語原文を読んでいないが、かなりこじつけだと思う。
そもそもバフェットの「バリュー投資」もチャールズ・マンガーとの出会いによってPBRに代表されるグレアム式のバリュー投資から、無形資産含めた障壁・競争力を考慮した躊躇期の価値を考慮したスタイルに変化している。77年だと後者の色合いは今ほど強くないと思う。
昨日話題になっていたのが、昨年の社債調達とのセット。
下記を見ると、年限によってもちろん異なるが金利は0.数%。
一方、商社各社の予想配当利回りは、昨日の上昇後でも三菱商事5.2%、住商5.0%、三井物産4.1%、伊藤忠3.2%、丸紅2.3%(減損で今期減配)。
配当利回りとのスプレッドだけでも大きい。
https://newspicks.com/news/4204317