安倍首相 辞任の意向固める 持病が悪化したことなど理由に
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潰瘍性大腸炎を持ちながら憲政史上最長在任。
政策や言動に思うことは多々ありましたが、それでも安倍さんと同じ病気(潰瘍性大腸炎)を持つ私にとって、彼は「ヒーロー」です。
内閣総理大臣は間違いなく、日本で最も大変な仕事の一つです。そのポジションに、憲政史上最長で同じ病気の人が就いていたことは、「自分だって頑張って良いんだ」と思わせてくれます。
本当のことを言えば、22歳ながら指定難病の一つである潰瘍性大腸炎を発症して、何度も将来を悲観したことがありました。「このままなら、いっそ」と自死を考えたことが一度たりともないと言えば、嘘になります。
でも、考えてみたら、安倍さんは中学生で潰瘍性大腸炎を発症して、内閣総理大臣を長く務めておられます。多感な時期に、この下痢や血便に悩まされる病気に悩まされ始め、一度は首相の座から退きながらも、それでも憲政史上最長在任の内閣総理大臣として、仕事を続けておられました。
この事実は私にとって、「同じ病気でも内閣総理大臣を何年もやれたんだから、自分だって何か成し遂げられるかもしれない」と思わせてくれます。「明日からも頑張ろう」と奮い立たせてくれます。
もちろん、政策や発言に対して批判がないわけではありません。政治家としての彼に、思うところも多々ありました。それでも、同じ病気の患者さんが闘病と仕事を続けておられる姿に、私はとても勇気づけられました。
だから、政策や言動への評価はさておき「勇気をありがとう、安倍さん」と思います。今度は私が頑張る番ですね。
これからは一人の同じ病気の患者さんとして、彼の寛解を心から願うばかりです。
注目のコメント
国家の最高指導者の進退を決められるのは、最終的には本人だけです。健康不安が露見して後継の動きも加速するなか、仮にとどまる意向を表明したところで、政治的にはもたない展開になっていったでしょう。自民党総裁任期は来年9月まで、衆院議員任期は同10月までというスケジュールから逆算すると、政治空白をつくっていいタイミングは限られます。その意味でこの夏から秋にかけては、相対的にみて有力な選択肢の一つでもありました。
通算、連続ともに歴代最長の長期政権。心身ともに限界を迎えたのでしょう。私自身、政治記者としてさまざまな首相の退陣劇を取材してきました。第1次安倍政権の突然の退陣劇は、その中でも最も驚きました。今回はある程度、予想させる余地を首相自身が残してきた末の決断にみえます。首相なりに布石を打ったうえでの退陣だったのかもしれないなと推察しています。
総括は別の機会にするとして、第1次政権まで安倍番を務めた一人の人間として一言付け加えさせていただきます。本当にお疲れ様でした。療養のうえ、早期に回復されますよう心よりお祈り申し上げます。マーケットからの心配事はとにかく第二次安倍政権から復活した株価の行方でしょう。円相場に関しては、貿易黒字なき今、さほどヒステリックな円高に戻ることは無いかと思われます。注目点はマクロ経済政策の組み合わせ(ポリシーミックス)の在り方であり、安倍路線を継承できる人物であれば株買いは当面続く・・・ということになりましょうか。選挙となった場合、マーケットは久々に日本材料で動くことになりそうです。この1か月ほど、この点に関する海外からの照会はとても多いものでした。
やはり根も葉もない噂というのは立たないものなんですね…。これによって政局はどう動くのか、解散は早まるのか、引き継ぎは。色々な点は気になりますが、まずは総理にお疲れ様でしたとお伝えしたい。