[17日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ダウ平均株価<.DJI>は86ドル安で引ける一方、ナスダック総合指数<.IXIC>は100ポイント強値上がりし、終値で最高値を更新した。金融・工業株に売りが出る中、半導体大手エヌビディア<NVDA.O>などハイテク株は堅調だった。

ナスダックが終値で最高値を更新するのは今月に入って5回目。S&P総合500種指数<.SPX>も2月19日に付けた取引時間中の最高値に迫った。

ロングボウ・アセットマネジメント(オクラホマ州)のジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「取引されているのはハイテク株だけだ」とした上で「(テレビ会議ソフトの)Zoom(ズーム)で医師の診察を受けたり、医薬品を配達してもらったりと、今年2月時点で10年後に起きると予想されていた世界が今現実のものとなっている」と述べた。

エヌビディア<NVDA.O>は6.7%高。決算発表を19日に控え、アナリスト2人が目標株価を引き上げた。

ホームセンター大手のホーム・デポ<HD.N>とロウズ<LOW.N>はともに2%強上昇。今週発表される決算は、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要で底堅い内容が期待されている。

S&P500小売株指数<.SPXRT>は1.4%高。ウォルマート<WMT.N>やターゲット<TGT.N>も今週決算を発表する。

ベアード(ミルウォーキー)の投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は「企業決算は全般的に思ったよりもずっと良好だが、それは予想が低すぎたからだ」と述べた。

14日時点でS&P500企業のうち457社が決算を発表。リフィニティブのデータによると、そのうち8割強は大幅に下方修正された見通しを上回った。

クラウドサービスのラックスペース・テクノロジー<RXT.O>は10%強上昇。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が同社への出資について初期の協議を行っていることが17日、関係筋の話で明らかになった。

医薬品のプリンシピア・バイオファーマ<PRNB.O>は9.3%高。仏製薬大手のサノフィ<SASY.PA>が同社を約37億ドルで買収することで合意した。研究開発(R&D)分野におけるプレゼンスを強化する。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.22対1の比率で上回った。ナスダックでも1.20対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は79億株。直近20営業日の平均は100億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27844.91 -86.11 -0.31 27970.0 27999.8 27816.4 <.DJI>

5 1 0

前営業日終値 27931.02

ナスダック総合 11129.73 +110.42 +1.00 11083.2 11144.5 11080.3 <.IXIC>

5 3 0

前営業日終値 11019.30

S&P総合500種 3381.99 +9.14 +0.27 3380.86 3387.59 3379.22 <.SPX>

前営業日終値 3372.85

ダウ輸送株20種 10952.94 -6.60 -0.06 <.DJT>

ダウ公共株15種 823.96 -0.91 -0.11 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2227.61 +26.80 +1.22 <.SOX>

VIX指数 21.46 -0.59 -2.68 <.VIX>

S&P一般消費財 1199.92 +14.30 +1.21 <.SPLRCD>

S&P素材 395.41 +1.48 +0.38 <.SPLRCM>

S&P工業 651.15 -3.24 -0.50 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 660.50 +3.69 +0.56 <.SPLRCS>

S&P金融 410.98 -6.41 -1.54 <.SPSY>

S&P不動産 224.20 +1.98 +0.89 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 285.18 -1.81 -0.63 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1250.47 +7.26 +0.58 <.SPXHC>

S&P通信サービス 197.08 +0.19 +0.10 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2014.98 +13.46 +0.67 <.SPLRCT>

S&P公益事業 305.18 -0.44 -0.14 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.81億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 23165 + 85 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 23150 + 70 大阪比 <0#NIY:>