【3分解説】世界はなぜ「フォートナイト」に熱狂するのか
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注目のコメント
すごく分かりやすい解説!
今回のは論点は幾つかあって
1、デジタルコンテンツに関してはクレジットカードやPaypalなどのサードパーティ決済を事実上認めていない。結果、競争がおこらずに手数料が30%と高どまり。
2、AppleとGoogleがそれぞれのOSを採用するモバイルデバイス向けのアプリ供給ルートを独占し、他の独立系ストアの参入を阻んでいる
3、WeChatが中国でやっているようなミニアプリ(プラットフォームonプラットフォーム)を禁止している。なのでFacebookやLINEも同様のことができない
4、プラットフォーマーでありながら動画や音楽サブスクサービスを自身でも提供しているのは、NetflixやSpotifyらの競合を不利に追い込んでいる。会社分割を行なってフェアな競争が行われるようにするべき
手数料は結局消費者に転嫁されているので、独占で競争が起こらないことは消費者にとって不利益になっている。これを防ぐのが独禁法の意義。
Noteにもまとめました!
https://note.com/hkunimitsu/n/n9a931a580899「30%が妥当かどうか」という話になってしまうと、出口が見えづらいと思います。PC並みの3%ならいいのか、それとも間をとって15%ならいいのか。アップルが暴利を貪っているというシナリオは単純すぎます。
iPhoneはAppStoreでしかアプリを落とせません。すべてのアプリをAppleが審査しています。そのおかげで、バックアップが極めて容易です。手持ちのiPhoneをなくしても、新しいiPhoneを買ってくるだけで、ほぼすべてのデータが元通りに復元されます。
Androidではこうはいきません。アプリの仕様が細かく違うからでしょう。一部は復元されますが、すべてのアプリがワンクリックで元通りにはなりません。PCは言わずもがなです。
一方、MacはiPhoneと同じで、バックアップと復元が容易です。このエコシステムの粘着性は高く、一度つかったらやめられません。どれだけ文句をいわれても、アップルが閉鎖的なストア運営を続けているのは、そうした「箱庭」を維持するためです。そして、「高すぎるアップル税」の見直しは、パブリッシャーにとっても儲けやすい「箱庭」を壊すことにもなりかねません。
これからアップルはどうでるか。単純な料率の引き下げでは出口はみえません。しかし箱庭を開放するとも思えません。激しい法廷対決になるのでしょう。どんな証言が飛び出すのか。不謹慎ながら、楽しみです。先週、アップルとグーグルに訴訟を起こした、世界的なオンラインゲーム「フォートナイト」の運営企業Epic Games。1991年に設立されたこの企業が、どうやってフォートナイトを生み出して、なぜ3.5億人以上を熱狂させるのか。ネットフリックスのCEOにして、「HBOよりはるかに手強いライバル」と、名指しでライバル視されるほどの存在になったのか、その中毒性もふくめて解説しています。
一方で、アップルやグーグルに対する訴状には、オバマ政権時代の司法長官補であり、独禁法の専門家であるクリスティン・ヴァーニーが担当弁護士として名前を連ねており、かなり本気でこの訴訟に向けて準備をしてきたことがわかります。
巨大になりすぎたGAFAと、彼らの独占的な事業構造に対して大きな注目があつまっている格好のタイミングで、フォートナイトが放った反乱の火の手は、今後どのように影響するのか。ぜひご一読ください。