ベラルーシ、「ロシアの傭兵」32人拘束 ロに説明要求
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どうも続報を見ていると、仕掛けたのはベラルーシ側だったように見えます。
そもそもベラルーシに居たワグネルの傭兵たちはいずれも非武装で普通のホテルに滞在しており、どう考えてもベラルーシでの破壊工作のために送られてきたようには見えない。
また、彼らはスーダンの通貨やテレカを持っており、スーダンへのトランジットのためにベラルーシに滞在していたようです。
ルカシェンコ政権としては来月に迫った大統領選挙を前に「ロシアの干渉」というストーリーを作りたかったのか、あるいは本当にそのような干渉に怯えていたのではないでしょうか(ロシアがベラルーシの選挙に干渉していること自体は事実なので)。
しかしいずれであっても、今回の件は、ロシアとベラルーシの同盟関係を大きく傷付けることになるでしょう。
ただ、ベラルーシにもうロシアの勢力圏内から飛び出してしまえ、という覚悟があるのか、あるいはロシアとの関係はギリギリで維持できると踏んでいるのか。この辺はまだよく分かりません。ベラルーシでは、8月9日に大統領選挙が予定されています。ルカシェンコ大統領は、1994年から現在まで26年間、政権を独占してきています。次の大統領選挙でも盤石であるというのが大方の見方でしたが、最近は野党陣営のチハノフスカヤ候補が追い上げていると見られています。
ロシア政府のベラルーシに対する外交姿勢は、一貫して、ロシアへの併合を迫る、というものでした。プーチン大統領は、ソ連時代の勢力を国際関係において回復する、というのが基本路線であり、旧ソ連諸国を取り込もうとしてきました。
人口1000万人のベラルーシは、ルカシェンコ大統領が、非常に親ロシア的な姿勢を示しながらも、併合だけは、様々な理由をつけて、のらりくらりと逃れてきました。
ルカシェンコ大統領としては、権力の座にとどまることが至上命題でしょう。「ロシアからの侵略」の証拠を大々的に国民に示して見せて、反ロシア感情を煽ることは、大統領選においても効果があります。