2020/7/27

【グラフで読む】マイクロソフトの最新決算を3分でチェック

谷口 健
NewsPicks 編集部 記者・編集者
日本が4連休の最中に、アメリカで大きな決算発表があった。IT世界大手・マイクロソフトの通期決算だ。
ビル・ゲイツ氏が創業したマイクロソフトの時価総額は、今や1.5兆ドル(159兆円)を超え、アップルの1.6兆ドル(170兆円)に次ぐ世界2位の巨大企業だ。
ゲイツ氏が退任してからは、2000年から2014年までスティーブ・バルマー氏がCEO(最高経営責任者)を務め、2014年からは、サティア・ナデラ氏がCEOの座にいる。
そのインド出身の3代目CEOの下、マイクロソフトの快進撃が止まらない。
7月22日(日本時間23日)に発表した好調な2020年6月期決算を、5つのポイントに分けて3分でアップデートしていく。

4年連続で「10%増収・20%増益」

まず、最新決算の1年間(2019年5月〜2020年6月)を振り返っていこう。
売上高は、前の決算期に比べて13.6%増えて、1430億ドル(15兆1580億円)に達し、日本円換算で15兆円の大台を突破した。
一方、本業のもうけを示す営業利益は、530億ドル(約5兆6180億円)で、4期連続で増収増益を達成している。
直近の3期に限って見ると、売り上げは前期比でプラス10%以上、営業利益は前期比でプラス20%以上を、3期連続で続けている。
売り上げに対する営業利益の割合を示す営業利益率は、37%という驚異的な高さで、世界でも最ももうけを出せる企業の一つとなっている。

Azureの勝敗は「7/30」に判明

マイクロソフトの好決算をけん引しているのが、クラウドサービス「Azure(アジュール)」だ。