[シアトル/パリ 24日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>が、新型コロナウイルス感染拡大を受け大型旅客機の需要が落ち込む中、次世代大型旅客機「777X」を巡る計画を数カ月から1年延期することが複数の関係筋の話で明らかになった。
関係筋は、ボーイングは来週の決算発表に合わせて延期を発表する可能性があるとしている。
ボーイングは試験飛行を継続しているとし、計画の延期などに関するコメントは控えた。
[シアトル/パリ 24日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>が、新型コロナウイルス感染拡大を受け大型旅客機の需要が落ち込む中、次世代大型旅客機「777X」を巡る計画を数カ月から1年延期することが複数の関係筋の話で明らかになった。
関係筋は、ボーイングは来週の決算発表に合わせて延期を発表する可能性があるとしている。
ボーイングは試験飛行を継続しているとし、計画の延期などに関するコメントは控えた。
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次世代大型機777Xのデリバリーが最大1年延期とのこと。開発が遅れ気味だったこともあり、需要減も考えると妥当だと思います。
777XはJALやANAが欧米などの長距離国際線を中心に現在運航している777-300ERの後継機で、少し大きくなって400席クラスです。ジャンボ機と現行777の間くらいのサイズですが、開発当初から大きすぎると指摘する航空会社のトップもいました。中東のエミレーツ航空も発注していますが、一部を中型機の787に発注変更しており、一度に大量輸送するよりは多頻度運航にシフトするのが世界的な流れです。
日本ではANAが発注してますが、路線見直しによっては一部を発注変更してもおかしくないと思います。これまではエンジンが4基ある747やA380が燃費面で槍玉にあがってましたが、これからは大きすぎる双発機も見直していくことになるかもしれません。
輸送需要が強くまた原油価格が高いときには、設備投資の資金はあるし、機材投入をしても高稼働率が期待できるし、長期的には古い機材を退役させて燃費が良いものにシフトしていける。だから新しい機材への要求は強い。それが半年ちょっと前の世界。
でも、輸送需要が極めて弱く、原油価格も低い。そもそも各社はいかにして生き延びるかというモード。そのなかでは設備投資に回すお金もないし、新しい機材を入れるより、古い機材をどれだけ早く退役・リースバックさせるかのほうが論点。
ただ、歴史的には、こういう業界は弱いときに設備投資を続けられる会社のほうが、需要が強含んだ時にキャパも採算も良いので強くなりやすい。航空業界全体でここまで弱含んだことはかつてないと思うが、半導体などの歴史を振り返るとそう。
いわゆる,777-8と777-9で今年初めに初飛行に成功していました.
ちょっと今のご時世には大きい.
以下のコメントを参考.
「777Xが初飛行 2度の延期経て離陸」(2020/01/26)
https://newspicks.com/news/4573309?ref=user_2112738
「ボーイング777Xの折りたたみ式翼、米連邦航空局が承認」(2018/05/23)
https://newspicks.com/news/3048282?ref=user_2112738
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