アリババのアント、香港と上海で同時上場へ-企業評価21兆円超目標
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2019年の新年「大予測」でも書かせていただいたが、既にアントはアリババの金融子会社などと呼ぶべきものではなく、独立した金融機関としても日本のメガバンクを上回る企業価値を持つに至っている。時価総額で見ればAT&T、バンク・オブ・アメリカ、テスラやネットフリックスと並ぶレベルだ。
もはやアリペイを「単なるニッチの金融サービス提供会社やアリババの決済サービス会社」と見る投資家はいないだろう。
彼らは、伝統的な金融機関ではない、そのアントが、なぜ既存の金融機関を「企業価値」で一気に抜き去ってしまったのか、その背景はなんんだったのかということを日本の金融当局と金融機関はしっかりと噛み締める必要がある。
【2019金融大予測】
https://newspicks.com/news/3565623/body/?ref=searchよく外国人になんで中国のキャッシュレスはここまで進んだのか、何でECはここまで盛り上がったのか、何でユニコーン企業が多いかと聞かれた時に、アリペイが必ず答えの一つに入る。
元々はイーベイ、その後アマゾンと戦った時にアリババの一つのツールだった。アリババはB2Bのあと、C2Cサイトを作ったが、売り手と買手の間に取り持つ決済手段が必要だった。独立したサービスではなかったが、今や社会インフラとしてかかす事ができないツールとなった。
残高で保険やファンドが買えて、公共料金や電話料金を他人の分まで自動払いができて(親の分を払うような使い方)、クラウドファウンディング ができて、他のアプリを起動できて、個人の信用スコアと言う概念を打ち出して(賛否両論だが)、海外旅行時に両替ができて、決済や送金以外のことがたくさんできる。
Wechat ペイは追随者としては凄いが、やはり単独のアプリとして使えることが何よりも便利。
数年前にアリペイをアントとして分社化した際に、中国の法律は外資過半数の金融会社を許さないからとのことで、ソフトバンクの資本から切り離した。上場の際にソフトバンクにいくらか賠償金が払われる契約なので、孫さんにはあまりメリットがない(だから日本にはインドのペイペイを導入し、アリペイではなかったと邪推)。
IPOはとても楽しみ。延ばしに延ばしこれ以上ないタイミング、コロナDX特需による上げ潮マーケットに満を持しての上場。世界最大のフィンテック企業であると同時にライドシェアDidiもECアリババもここから使う世界最大のスーパーアプリでリモート非接触銘柄。良い値が着くだろう。