EU首脳「復興基金」合意に向け前進-反対4カ国が補助金に同意
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日曜午後11時を過ぎてもブリュッセルのEU本部で交渉は継続しています。ルクセンブルクのベッテル首相は自国のコロナ関連会合で一時帰国しましたが、これからブリュッセルに戻ってくるんだそうです。タフですよね。
焦点のコロナ復興基金は2021年予算に組み込まれているので、実は合意までに時間的猶予は残っています。それでもEU執行部および議長国ドイツは、コロナで揺らいだ「連帯の精神」を内外に示すため、会期を延長してまで今回の首脳会議での決着を目指しています。さて結果やいかに。南北対立というより、大国vs.小国の対立と言えそうです。重要事項の決定は全会一致が原則となるEUの意思決定の遅さが、また露わになりました。
規模は当然ながら大きな方が良いです。高火力な武器を抱えている方が良いに決まっています。オランダらの提案を飲んで決めてしまえばよいという意見もあるでしょうが、ドイツやフランスはパワーバランスの観点から受け入れられないでしょう。
確かに会議は踊りますが、いつかは疲れて合意に達します。本日、テレビ東京「モーニングサテライト」で解説をさせて頂きましたが結局OA時点でも何も決まらず。もはや、補助金と融資のシェアを巡る数字遊びの様相であり、第2回臨時首脳会議も有りうるのでは無いかと感じます。なお、あまり報じられていませんが、金額や補助金割合に限らず、その使い方(厳しいコンディショナリティを付けるか?など)も争点です