2021/3/18

【スマートドライブ CEO】自分が選んだほうを正解にする

SmartDrive 代表取締役 CEO
クルマのアクセサリーソケットに挿すだけで装着できる、小さなデバイスがある。このデバイスはインターネットに接続され、急ブレーキや急発進の回数、どの道を何キロで通ったのかなどの運転データを記録・収集するというもの。

このデータを分析することで、「安全運転をする人は安くなる保険」「高齢者の運転見守りサービス」「企業の営業車の効率的な配車」など、幅広いビジネスにつなげているのが、スタートアップのスマートドライブである。

創業者の北川烈CEOは31歳。2013年、大学院時代に起業した。海外にも事業を拡大し、オープンプラットフォームにしたいと野望を語る。若き起業家の思考に迫った。(全7回)
北川 烈(きたがわ・れつ)/スマートドライブ CEO
1989年東京生まれ。慶應大学商学部卒業。大学在学中に国内ベンチャーでインターンを経験し、複数の新規事業立ち上げを経験。その後、米国に1年間留学してエンジニアリングを学んだのち、東京大学大学院に進学して移動体のデータ分析を研究。大学院在学中の2013年10月にスマートドライブを創業し、代表取締役に就任。 移動体から集めているセンサーデータを解析するプラットフォームを展開。データを活用した新しい自動車保険の開発や、車両の管理、物流向けソリューションなどの事業を行っている。
INDEX
  • 常に課題にぶつかってきた
  • 有休や福利厚生の発想がなかった
  • 当時も今も迷いはない

常に課題にぶつかってきた

「自分で会社をつくるって、大変でしょう?」とよく聞かれます。
しかし僕はあまり終わったものごとを覚えていないことが多いです。当時はつらかった気がしますが、振り返るとつらかったことはあまり覚えていない。
2013年、23歳で創業した当時、本郷にあったオフィスにて