[ワシントン 16日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は16日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が、親会社の中国・北京字節跳動科技(バイトダンス)から分離し、独立した米企業として運営される見通しと語った。

米国ではこのところTikTokを巡る国家安全保障上の懸念が高まっており、ポンペオ米国務長官は先週、TikTokなど中国のソーシャルメディアアプリを禁止することを検討していると述べていた。

カドロー委員長は記者団に対し「TikTokに関し何ら最終決定には至っていない」とした上で、全面的な禁止よりもTikTokが中国の持株会社から分離し、独立した米企業として運営される方が望ましい選択肢との認識を示した。

米企業がTikTokを買収する可能性があるかとの質問にはコメントを避けた。

カドロー氏の発言について、TikTokの広報は「市場の観測には関与しない」と応じた。