【秋田夏実】社員のエンゲージメントを高める「3つの秘訣」
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前回に引き続き、本編からのこぼれ話を1つ。夫の海外駐在のために、仕事を辞めることになったときは、正直「ここでもう完全に家庭に入るしかないかな」と思いました。ビザの関係もあり、駐在先で働くことはできません。帰国してから仕事を探しても、ブランクがあると、もう採用してもらえないのではないか…と。
そうした中で、以前に仕事をご一緒した方のご縁で、某外資系金融機関から声をかけていただきました。先方には率直に家庭の事情を説明し、交渉を重ねた結果、ありがたいことに海外駐在から戻るまで入社を待ってもらえることになりました。
ほっと胸を撫で下ろしたものの、駐在先から戻って働き始めたときに「期待外れだった」と思われてはいけないと考え、NYUのSPSの夜学に通い、実践的なマーケティング講座をいくつも受けて、錆びつかないように努力しました。おかげで帰国後に働き始めたときに、比較的スムーズに仕事を再開できたように思います。
こうしてどうにかこうにか今も働き続けていられるのも、偶々運が良かったからであり、私の力ではありません。そんな自分が、何か世の中に返せるとしたら、後に続く人が私のように道なき道を進むようなことをしなくても、働きたいなら安心して働き続けられる道を用意することだと思っています。秋田さんの様なExecutiveがもっと増えてほしいなと思います。女性の比率について色々な意見や議論がありますが、大事なことは女性だから経験している事があり、それは男性に伝えても分からないことがあるからなのです。
そして今までは女性だけの問題だったのが、介護の話が出てくると対象が一気に広がります。そして今後は男女だけの話ではない、本来の意味のダイバーシティを考えていく必要があります。多様な働き方ができる、ではなく必要な時代になっていくなかでExecutive、そして特に中間管理職の意識改革と理解がますます必要になってくると思います。本題とずれて恐縮ですが、秋田さんの生き方を読んで、今朝たまたま見たNHKが取り上げていたパラリンピックの父グッドマン博士の「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」という言葉を反芻しました。